色彩の知識とカラーセラピーの資格について
色彩についての知識があれば、ファッションやメイク、インテリア、WEB作成、グラフィック、塗装業などさまざまな分野で知識を活かすことができます。
また、適した色を選ぶことができれば、心と体のバランスを保つこともできます。さまざまなシーンで役立つ「色」の資格の魅力についてみてみましょう。
カラーセラピー資格で何ができるの?
カラーセラピー、つまり、色彩療法とは、色が持つ特徴や効果を利用して、心身のバランスを保ったり、やる気を高めることができるよう、適切な色を選ぶことが特徴となっています。そんなカラーセラピー資格には、いくつかの種類が存在しています。
たとえば「カラーセラピー」資格は、日本アロマメディカル心理セラピー協会が主催している民間の資格です。カラーセラピー資格を取得することで、カラーセラピスト、つまり、色彩療法のセラピストとして活躍することができます。
それにはサロンを開業し相談者の悩みを色を用いて解決したり、自宅やカルチャースクール、イベントなどで色の持つ効果や原理、活用方法などのレクチャーをすることができます。
また、日本デザインプランナー協会が主催している「カラーアドバイザー」資格は、アドバイザーとしての講師資格も兼ねているので、セミナーなどで講師活動もすることができます。
また、アドバイザーとしてファッション業界でコーディネートやメイクの提案をしたり、インテリアや建築などさまざまな分野でアドバイスや提案をすることができます。
「色彩インストラクター」は、日本デザインプランナー協会が主催している民間の資格です。この資格も講師資格を兼ねているので、色彩に関する講師として講座を開くことができます。
色とストレスマネジメントの関係
色の癒し効果を利用すれば、ストレスマネジメント、つまり、ストレス反応に対処することができます。色は資格から脳へと伝わり、ストレスを緩和することができます。
では、ストレスを緩和することができる適切な色とは何色なのでしょうか?色には数多くの種類がありますが、その中でも一番「緑色」が効果的と言われています。緑色には、脳の興奮を抑制する作用や、ストレスの緩和、疲労回復などの効果を期待することができます。
たとえば、緑の多い公園を散歩したり、森林浴をすることでストレスが発散され、気持ちが穏やかになった、という経験をしたことはありませんか?つまり、緑色を見ることで、ストレスを緩和させることができるのです。
緑色のほかに「茶色」もストレス緩和に適切な色です。茶色は心を落ち着かせ、ゆったりとした気分にしてくれます。
ブラウンを基調としたインテリアを自宅に設置すれば、その日のうちにストレスを解消することができるでしょう。さらに「灰色」もストレスを緩和することができると言われています。
色で気分が変わる実例
色は、人の心理状態を大きく左右します。特に色を占める範囲が広いお部屋の壁は、色彩心理効果を上手に利用することで、理想的なお部屋を作りあげることができます。
では、常に目に入る部屋の壁の色で、どのように気分が変わるのでしょうか?
飲食店では壁などインテリアに「赤色」を利用しています。なぜなら、赤色は脳波を活性化させ、心拍数を上げる働きがあります。
それにより、やる気や元気、そして、食欲を増進させる効果があります。多くの飲食店は色彩効果を利用し赤色を積極的に取り入れ、わたしたちは知らぬ間に食欲を駆り立てられています。
また、人に清潔感や気品のある印象を与えることができる「白色」は、狭い空間でも広さを感じさせることができます。どんなコーディネートにもマッチする白色は、創造力を促進させる効果があるため、オフィスなどでよく取り入れられています。
色の中でも一番明るい「黄色」は、目立つ色でもあります。ファッションで黄色を取り入れるなら、気分が明るく楽しくなり、コミュニケーションを活発にしたくなる気分になることができます。
カラーセラピー資格取得にかかる費用
日本アロマメディカル心理セラピー協会が主催している「カラーセラピー」、日本インストラクター協会主催の「色彩インストラクター」、日本デザインプランナー協会主催の「カラーアドバイザー」の3種類のカラーセラピー資格には、主催元は違いますが共通している点がいくつもあります。
まずこれらの資格は、各協会の公式サイトから、受験申込み期間中に試験の申し込み手続きをします。認定試験はいずれも年6回、2月、4月、6月、8月、10月、12月の偶数月に実施しています。2ヶ月ごとに実施されているので、気軽に挑戦できる認定試験と言えるでしょう。
3種類のカラーセラピー資格には、受験資格は特に求められていません。なので、誰でも自由に申し込みをし、受験することが可能です。受験料は消費税込み10,000円となっています。申し込みをすると、解答用紙が登録した住所に届きます。
指定されている試験期間中に、インターネットで試験を受け、答案提出期限までに解答用紙を返却します。その後、合否の通知が届きます。合格基準は70%以上となっているので、比較的合格しやすいと言えるでしょう。
また、在宅受験を採用しているので、忙しい方や、家から出ることが難しい方でも気軽に試験を受けることができるのが魅力となっています。
1つの資格を取得するためにかかる費用は10,000円のみ(1度で合格できれば)です。なので、3つのカラーセラピー資格の取得を目指すなら30,000円の費用が必要となります。
色の知識でできる仕事や趣味
色の知識を習得すれば、仕事に活かすことはもちろん、洋服や家具、化粧品、小物などプライベートでも適切な色を選ぶことができます。では、どのような仕事で色の知識を活かすことができるでしょうか?
ファッション業界でコーディネートを提案したり、メイクのアドバイスをすることができます。また、色と密接な関わりがあるネイリストも、色の知識を活かし、お客様に適切な色を選ぶことができます。
さらに、ファッションデザイナーやグラフィックデザイナー、インテリアコーディネーター、WEBデザイナーなどクリエイティブな仕事をする際にも、色の知識を大いに役立てることができます。
では、趣味などのプライベートの分野ではどのように色の知識を活かすことができるでしょうか?人それぞれ肌の色、髪の色、目の色が異なっているため、似合う色が異なります。
また、すでに持っている服の色によって、新しく購入する色が変わってきます。色の知識があれば、自分のパーソナルカラーが分かるので、自分の魅力を一番引き出すことができる的確な色をチョイスすることができます。
それは選ぶ服装やアクセサリー、小物などに関係してきます。また、用途や目的に合わせたインテリアを設置し、理想的な部屋を作ることも可能です。このように色の知識は仕事で活かせることはもちろん、自分や家族の暮らしにも役立てることができます。
資格取得までに必要な道具と期間
カラーセラピーを仕事とする場合、相談者の心に潜んでいる悩みや問題を探るために「カラーセラピーボトル」という道具を使用します。カラーセラピーボトルは、使用している色の数や形状が異なっているタイプのものがさまざまあります。それには細長い形状や四角形状、円状などさまざまです。
また、使用している色も12本~107本と幅広くなっています。相談者にカラーボトルを見せ、その時の気分で色を選んでもらい、どのような心理状態なのかを知るためにこの道具を使用します。しかし、カラーセラピー資格取得までは、特に必要となる道具はありません。
「カラーセラピー」、「色彩インストラクター」、「カラーアドバイザー」資格試験に対応している、老舗通信教育機関「諒設計アーキテクトラーニングの「カラーセラピー3資格取得講座」と、女性専用の通信教育「SARAスクールジャパン」の「カラー講座」は、道具を用意する必要なく、講座を受講し、専門的な知識やスキル学びながら資格を取得することができます。
カラーについて学ぶのが初めての方でも安心して受講できるよう、専門家の監修のもと要点が明快な分かりやすいカリキュラムでテキストが構成されています。
講座が終了する頃には、色のスペシャリストとして活躍できるレベルまで知識やスキルを向上させることが可能です。どちらの通信講座も最短2ヶ月、通常6ヵ月で資格取得できるレベルなれます。つまり、最短2ヶ月で資格取得が可能となっています。
資格なしで仕事しているとだめなの?
カラーセラピーとして活躍したい!と検討している場合、特に求められている資格は、今現在のところありません。つまり、資格がなくても、カラーセラピストとして名乗り、仕事をすることは可能です。
しかし、カラーセラピーは、色の特徴や性質、効果などの専門的な知識やスキルが求められていますし、カウンセリング能力や技術などもセラピストとして求められています。相談者は、カラーセラピーの資格を保有している人と保有していない人では、確実に資格を保有している人を選ぶでしょう。
ですから、相談者との信頼関係を築くために、カラーセラピー資格の取得はとても重要です。カラーセラピストの資格を取得するためには、専門のスクールに通ったり、通学講座、または通信講座を受講することが一般的な学習方法となっています。
もちろん、独学で学ぶこともできますが、独学となると自分でテキストを選んで購入し、カウンセリングのスキルを習得し、色の専門的な知識や技術を身に付ける必要があり、多くの手間や時間を必要とします。
また、どのような部分が重要で、どのような技術を習得すると良いのか、というポイントが掴みづらいので、不安な気持ちを抱えたまま試験に臨むことになってしまいます。
日本アロマメディカル心理セラピー協会主催の「カラーセラピー」、日本インストラクター協会主催の「色彩インストラクター」、日本デザインプランナー協会主催の「カラーアドバイザー」の3種類のカラーセラピー資格は受験資格がなく、受験料が税込み10,000円だとしても、一度で試験に合格できなければ、その後追加の受験費用が掛かってきます。
独学で取得することもできるかもしれませんが、完璧に専門的な知識やスキルを身に付け、自信をもって受験に臨み、自信をもってカラーセラピストとして活躍することを願っているなら、通信講座を受講することをおススメします。
カラーセラピー資格でスキルをアピールできる!
カラーセラピーは、今とても人気となっている資格のひとつです。なぜなら、短期間で資格を取得でき、自分や家族に対しても学んだ知識を活かしてセラピーすることができます。
そして何よりも、幅広い職業分野でカラーセラピー資格を活かすことができます。カラーセラピー資格は、サロンや独立開業をしてカウンセリングをするために、資格を単体で活かすことができます。また、他の資格も保有しているなら、相乗効果のようにカラーセラピー資格を活かすことが可能です。
たとえば、すでにネイリストとして活躍しているなら、スキルアップとしてカラーセラピー資格を取得することで、その日のお客様の心の状態に合わせた適切なカラーを選んでネイルすることができます。そうすることで他のネイリストよりもワンランク上のサービスを提供することができます。
また、アパレル関係ですでに働いているなら、カラーセラピー資格を取得することでお客様のパーソナルカラーをアドバイスし、その方の魅力を最大限に引き出すことができるカラーの洋服や、コーディネートを提案することができます。
WEB業界でもWEBを作成するにあたり、用途や目的に応じて適切な色をチョイスすることができ、魅力的なページを作成することができるので、カラーセラピー資格をアピールすることができます。
まとめ
カラーセラピー資格を取得すれば、セラピストとして活躍することはもちろん、さまざま分野の業界で幅広く活動することが可能です。
また、自分や家族に対しても学んだ知識やスキルを活かしセラピーすることができるので、心と体のバランスを保つことができます。今人気のカラーセラピー資格の取得を検討してみるのはどうでしょうか?